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ようやく交わるいつかの時間2《深夜勤務マン・暫定》
「――――――――」
――寝てる?
大の字になって暫く愚痴を吐いていたユーリ。
テテファグレーンとカズラクロウスは話しかけるタイミングを見計らっていたが、ようやく静かになったかと思えば、彼はいつの間にか寝ていた。
無理もないか、と二人は思う。
アルルウェロメノレーカが敵として、また同じ龍族……龍王の娘の中でとびぬけた実力を持っているのはただの事実。彼女自身が驕っていたように、属性的な相性も関係しているが、それと能力を十全に操れるかどうかはまた別の話だ。




