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アルルウェロメノレーカの平穏への道2《深夜勤務マン3・暫定》
アルルウェロメノレーカは怠惰であると自負している。
面倒な事はしたくない。静かな場所で、誰に憚れることもなく、数年単位で寝ていたい……。
そう思って、実現させてしまうあたりが何とも最強生物としての生命力の無駄遣いな気がしなくもないが……。しかし、彼女にやりたいことなどないのだ。
別に親の後を継ぐ理由も必要性もない。少なくとも彼女自身はそう思って言る。龍王の地位に意義も意味も見出してはいない。むしろ、凄く……凄く面倒そうである。




