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きっと、久しぶりが似合う4《爆睡マン・暫定》
『――――?』
ようやく、ようやく……アルルウェロメノレーカは異変、と言うよりも、ささやかな違和感に気付く。
自分の知らない所で自分の力を使われたような……。もしくはうっかり捜査をミスして、少し制御がおろそかになったか?、と言った感じの違和感。
――遅い、遅すぎる気付き。絶対的強者は強者故に気付かない。
――“逆襲”と言う言葉が“弱者”の特権である、と言う事に。
『……は?』
何とはなしに振り向いた瞬間、彼女は見た。背後に立っていた人間が闇と空間の力を纏っている事に。




