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きっと、久しぶりが似合う《深夜勤務マン4・暫定》
『これは……』
「形勢逆転ってやつだな」
『――――!』
カズラクロウスの風によって身体を覆う靄を取り払ったユーリが、アルルウェロメノレーカの背後に立つ。身体に虹色の光を纏い、靄に対する防御としている。
『――――』
アルルウェロメノレーカは流石に分の悪さを感じ始めた。
何しろ、直接戦闘は苦手だ――――加減が効かなくて。
ユーリ一人をこっそり葬るならともかく(勿論、それもどうかと思うが)、都市一つ丸々と、龍王の娘二体をこの世から消したとなれば流石に自分の身も危うい。他の龍王達が黙ってなどいまい。




