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炎と風は虹に寄り添う《深夜勤務マン・暫定》
評価ありがたし、です。
照り付ける燦々とした夏の名残りの日差しを目一杯受け止める屋上に風が吹く。
夏の暑さとも違った熱……そう、暑いと言うよりもそれは熱い。
熱風が屋上を支配していた。
『…………』
『―――(フンスッ)!』
ユーリは未だ黒い靄に拘束されていたが、首だけを振って熱風の発生源を見た。そこに居たのは想像通りの二人で――。
『テテファグレーン……カズラクロウス……』
『チッ』と舌打ちを隠す事もなく、アルルウェロメノレーカは顔を苛立たし気に歪めた。




