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さらっと現実へ帰還して……2《爆睡マン・暫定》
「…………」
昼休み。収まってきたと言え、未だ夏の日差しの名残が元気に降り注ぐ屋上で……。
ユーリは一人で寝転びながら、ぼんやりと考えを纏めていた。
考えるべきことは幾らでもある。
新学期が無事に始まってから色々とあった。
一つ、龍王の娘たちがしれっと同級生になっていた。
二つ、ノーレがいつの間にか居なくなっていた。初めから存在しなかったみたいに。
三つ、ローラとサキが仲良くなっていた。急激に、それもあまり良くない方向で。しかも、そこに水龍王の娘が嬉々として加わっているのが大問題。




