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龍王の集い(臨時)2《爆睡マン・暫定》
――なんだ、この空気は……。
炎龍王は女性陣の余りの湿度と、殺気にさっさと帰りたい衝動にかられた。
すっと視線を横にずらせすも……。
――ダメだ。雷のは楽しそうにしておる。
唯一の同性である雷龍王は何だかニヤニヤしていた。自分が関わっていないなら、周りが殺伐としている分には観客気分で楽しめてしまうらしい。
火、水、風、雷、大地、光、闇。この七体の龍王で男は二体。正確には闇には性別と言うものが存在しないのだが、今回は加害者……首謀者である事もあって男性陣は肩身が狭い。と言うか、関わりたくないのが本音だ。




