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現れた素顔は《深夜勤務マン・暫定》
――イルドゥニーカのダメ押しによって、女帝は顔を覆うベールを。騎士は兜を壊され、素顔を晒す。
「――ッ!? アンタら!」
「…………!」
「やっぱりか」
反応したのは学生組。カーニャ、ヨウラ、ユーリの三人。
前の二人は驚愕を、最後の一人は『嫌な予感が当たった』と言わんばかりに顔を顰めていた。
それも仕方あるまい。なにせ、そこに居たのは夏休み前に別れたクラスメイト――ローラとユーリライトだったのだから。
「「…………」」
対する二人には感情の色が失せた顔で見つめるのみ。




