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氷の女帝4《エイリアン・暫定》
「――んなろぉっ! 全開だぁぁぁぁぁッ!!」
「――――――――ッ!」
膠着状態が続く中、様子見している余裕は無いと見たユーリとフェルタが此処で仕掛けた。
ユーリは身体中に虹色に輝く炎や雷、風を纏いつつ、氷の女帝へ殴りかかる。フェルタは声にならない叫びを上げながら上段唐竹割りを暗き氷の騎士へ放つ。
「――――!」
「――――!!」
一行の中(イルドゥニーカを例外として)で最大火力を持つ二人の全力全開。それは今まで余裕のあった女帝と騎士に焦りを覚えさせるのには十分すぎた。




