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奥へと一歩5《遅番マン4・暫定》
イルドゥニーカをメインにした協力攻撃手段――合体技を確立させてから話は速かった。何せ、一瞬でも動きを止めて一塊にしてしまえば一網打尽に出来るのだから。
「――終点か」
そうして辿り着いた先には見えたのは見上げるほどの巨大な門。固く閉ざされたそれは例によって凍り付いており、深い拒絶を示している。
「……誰が居るのかしらね」
何とはなしにカーニャが呟く。――誰か。
何かしら、誰かしらが居るのは間違いないのだろう。こんな手の込んだ天変地異などあってはたまらない。




