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奥へと一歩《読書マン2・暫定》
「……やった?」
「フラグ立てんなよカーニャ」
「……フラグ? って何よ?」
瞬時に再生するモンスターにお馴染みの“核”を破壊した事により、お約束通りに崩れ落ちた模造氷龍。
ユーリとしては勝利を確信しているが、油断はしない。それは他の面々も同じだ。
「――流石に動く事はないと思いますが……」
「念の為ー、破片もー、崩壊させてー、おきますー?」
「そうだね。やっちゃって」
「はーいー」
身体に纏わりついた鎖が警戒する犬の様に動き、周囲を用心深く見回すハレィピナ。
イルドゥニーカの提案に許可を出すフェナン。




