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孤独と拒絶の氷龍5《読書マン・暫定》
「さて――我らも行きましょう。ユーリ殿」
「応よ」
ジャラジャラと何処からか現れた鎖を身体に纏うハレィピナ。
戦意高く、気合を入れながら一歩進みつつ指を鳴らすユーリ。
「――――あれ?」
その後ろで首を傾げたのはヨウラだ。
「……私、出番なし?」
その呟きを聴き逃したのか、聴こえていてあえて無視したのか。
真実はともかく、ユーリとハレィピナが前線へ躍り出る。
「フェナン!」
「――了解!」
模造氷龍が腕を振り上げたのに合わせ、呼びかけに答えたフェナンが飛び退きつつ、その位置を交代する。




