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召喚者は究極自由人!  作者: 暮川 燦
第一章・召喚されし男とグレッセ王国編
35/3916

自由の使者失墜す

気分が乗らず、いつも以上に文章が滅茶苦茶に……。


それでも後で手直しは出来るので、一応投稿させて頂きます。

『ゴー……』

 5mの巨体を誇るゴーレム・エミリーが拳を振り上げ悠理目掛けて振り下ろす。

 動作は緩慢、されどその威力は一撃必殺。

「おっと!」

 ――であれば全力で避けるべし。

「セイヤッ!」

 懐に飛び込んでグラディウスを一閃。

 ファルール戦で見せた光の刃で挑むが、エミリーの岩肌を軽く傷付けたものの効果はナシ。

「うおー、効いてねぇ……。やっぱ相性悪そうだな……」

 その後も繰り出される拳を避けつつ、こちらも攻撃を当てていく――――――が、やはり有効打には至らず。

 “自由を奪う”のと侵入(ハッキング)も今回は使い物になりそうにない。

 前者は相手の本質を見極めるのが難解だ。今までは人間的思考回路を持った相手だから何とか出来た。しかし、今回の敵はゴーレム――如何に悠理と言えど人から遠く離れた動く岩の本質を理解するのは不可能。

 それは後者も同様、動く岩に気力と精神で勝る――とは実に不可解な事象。

 一見、とんでもなく破格の能力を与えられた悠理の弱点がここに露呈した。

 ――最も、本人に動揺はない。いつかこんな日が来ると想定していたとも。


「防戦一方ではないか……良いぞエミリー! その調子じゃ!」

『ユーリ、へっぴり腰になってんぞー! もっと気合い入れろー!』

 戦闘中の二人に各々の陣営から激励が飛ぶ。

 いつまにか代表者による代理戦闘と化しており、ファルールや侍女達も戦いの行く末をただ見守っている。

「あ、あいよー! サンキュー――――なっ! っと」

 何度も何度も振り下ろされる拳を避け続ける上に、決定打が無いまま剣を振るうのは想像以上に体力を削っていく。ましてや戦闘経験の浅い悠理ならばそれは尚更。

 疲労は加速度的に溜まっていくばかり……。

 だと言うのに――――笑っている。笑って避け、笑いながら攻撃を繰り出す、失敗してもやはり、笑う。

「――――レーレ、ミスターは何を考えているんだ?」

『何だまた心配性か?』

「いや、信じてはいる――――が、どうにも腑に落ちなくてな……」

 彼がこの戦闘を望んだのもそうだが、いくら攻めても効果がないと知った上で尚続行し、あまつさえ笑顔を見せるとは……。何を考えているのか理解に苦しむと言うもの。

『俺にも解らねぇ……けどよ』

 ふっ、と何処か寂しさを覗かせつつ、悠理を見守るレーレ。

 その横顔は思い人の帰りを待つ少女そのもの。

『きっとアイツにとって必要なことなんだろ』

 ふとファルールは彼女の気持ちを垣間見た気がした。そして、自分が抱いた感情も。

(ああ、そうか。私()寂しかったのか……)

 廣瀬悠理の考えが理解できないことを、知れないことに、分かち合ってやれないことが――――どうしようもなく、悲しくて寂しい……。

 そして、こうして眺めることしか許されない状況が酷く憎らしい……。


「ぬぉっ!」

 危うく直撃を貰いそうになって虹の盾を正面と背後に展開。渦巻くその光で衝撃を吸収しつつ、背後の盾で吹っ飛んだ勢いを殺しつつ着地。この短時間で技を応用する発想力と技術力を会得し成長を重ねる悠理――――だが。

(違う、これじゃねぇ!)

 今欲しいものは防御の術ではない。エミリーの岩肌をも貫き通す強烈な一撃を放つ為の術、今求めるべきはそれのみ。

 だと言うのに、考えつくものは防御技だけ。違う、これではダメだ。負けはしないが勝つ事もない後ろ向きな戦法……。

(やっぱり、もっと追い込まなきゃ駄目か)

 今でも十分に危機的状況、だが悠理の望む状況には至っていない。

 それを引き出す為にはやはり――――。

「――――めんどくせぇな……」

 ―――――考える事を放棄するに限る。

 迫り来る拳を掻い潜り、盾を複数展開。盾は一斉にエミリーへ向かって飛んだかと思うと、段差をつくりつつ彼女の胸の前で止まっった。

「ヘーイ、カモーン!」

 飛ばした盾を足場にして登り、その頂上で悠理は両腕を広げ挑発。

 完全な無防備、策も何も有りはしない完全な自暴自棄。少なくとも場に居る何人かはそう考えただろう。

「殴り飛ばせエミリー!」

 その挑発に応じ、ゴーレムへ指示を飛ばすリスディア。

 ――ヤツはもう万策尽きたのじゃ。

 短絡的と言えなくもないが、少なくとも隙を見せた相手に情け容赦は無用。

「ゴォォォォォォォッ!」

 命令に従って空中に浮く悠理へ渾身の右ストレート!

 ――その時、彼が動く。やはり、何かの策だったのか?

『――――おいおい』

 レーレが顔をしかめたのも無理はない。

 両腕をクロスさせて身を守った。彼のとった行動はたったそれだけ、回避も反撃も一切無い。

 であれば当然、エミリーの拳は吸い込まれるように悠理へ直撃し、何の足しにもならない防御ごと砕いて吹き飛ばした。

 子供でもビスケットを砕ける様に、至極当然あっさりと。

「ミスタァァァァァァァァッ!!」

 ファルールの悲痛な叫びと共に、遥か彼方へ自由の使者が墜落していく……。

 短時間で起きたこの一連の不可解な行動の真意を見抜けた者は誰一人としていない。

 ――――故に、この時点で。

 ()()()()()()()()()()()()

むー、酷い出来だなぁ……。


でも、こう言う日もあるって事で包み隠さず投稿することにします。


くそー、絶対後で書き直してやる……。

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