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道案内付きの散策3《遅番マン3・暫定》
「うーん……観光案内されてる気分だ」
「ですね」
ユーリと隣に並んだハレィピナが同意した。案内役の氷騎士の後ろ、一行の先頭を務めるのはその二人だ。本当はフェルタ、フェナン姉妹を配置したい所ではあるが、また短気を起こして暴れられても困る。
加えて、後方から襲撃があった際には存分に暴れてもらいたいとの思惑もあって、彼女達は最後方に居る。チラリと視線だけ後ろへ向けたが、退屈そうにはしているものの、イライラは溜まってない様子。
――とは言え、通路は未だに終わりを見せない。観光案内とユーリが言ったように、時折、様々な部屋が見つかって、チラリと覗き見る以外は歩いているだけだ。




