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遭遇、氷の騎士3《雑用・暫定》
言わば“氷のゴーレム”である三体の騎士達。されど、ゴーレムと呼ばれるような手合いにしてはその動きが鈍かった。結果として、相手の出方を窺う姿勢のユーリ一行は数分間に渡り、お見合い状態のようになってしまっている。
『『『――――』』』
「「「「「「「…………」」」」」」」
得物を構え、ただ対峙する時間が続く。『そろそろ限界だ』とユーリとハレィピナ辺りは思った事だろう。明らかにフェルタやカーニャが焦れ初めて殺気立っている。このままいけば先ずどちらかが戦端を開きかねない。
それ自体はいいのだが、手加減して捕獲して調べる――と言った後の事を彼女達が考えているかと言われれば……大分怪しい所だった。




