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凍てついた教会神殿《急速・暫定》
「……おい、カーニャ」
「……何よ」
「報告と大分違うんだが?」
「うるさいわね! アタシだって驚いてるのよ!」
一行は妨害と言う妨害もなく、カーニャの話に出て来た教会と神殿の合体施設へと辿り着いていた――――のだが。
「何で建物含めた周囲一帯が凍ってるのよ!?」
カーニャが『うがぁぁぁっ!』と地団駄を踏みつつ叫ぶ。
そう、冒頭のユーリとの会話の通り、報告と異なる点があった。たった一つであれ、それはかなり大きな差異――もはや異変となって彼を迎え入れたのだ。




