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再び休憩タイム5《お出掛けマン・暫定》
「――もし、もしだ。この仮定……俺とヨウラが『“大地龍の力”を持っているから守られている』――としたらだ」
ユーリがそう言いながら凄く嫌そうな顔をした。出来れば当たっていませんように――そう思っているのが解る。また、口に出す事でその可能性が増してしまいそうなのを嫌がっている事も。
此処に来てユーリが察した“予測”に思い至らない者は此処には居ない――カーニャが居れば違ったかも知れないが。
嫌な妄想を振り切る様に頭を振るユーリは指を二つ立てる。
「一つ」
指を折る。この時、中指を立てる形になってしまっているが……まぁ、手の甲を向けてないからセーフと言う解釈なのだろう。彼の中では。




