3423/3978
頭が割れそう!・VSハレィピナ3《遅番マン・暫定》
「――うっ」
ぬるりとした変則的な動き。まるで獲物へ飛び掛かる蛇の様な勢いと鋭さで放たれるハレィピナの貫手。
ユーリは何とかそれを躱すのだが、カウンターを叩き込もうとしても既に彼女はヒット&アウェイの要領で射程圏外。
何より、思い出した様にズキリと痛む頭部の所為でまだ身体が思う様に動かない。
――おかしいな。顔はともかくフェルタに頭を殴られた覚えはないんだが……。
そもそも、休眠状態であったのならその怪我も治って居ないとおかしいのだが……等と、戦闘状態で余計な事を考えていたのが悪かったのだろう。




