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これぞ有効活用3《遅番マン3・暫定》
「ほぅ?」
「えぇ?」
「あらー」
一同は自信満々のヨウラの一手に目を丸くした。
彼女は巨人の手かと見紛う程に巨大な岩の手と、その手に持たせる槍を造り出した。そして槍の先端に取り付けられたのは――――ユーリが入っている“虹の繭”だった。
「……えい」
操られているハレィピナも何処か困惑の色を見せて動きを止めている中、ヨウラは気の抜けそうな掛け声で巨人の手を振り下ろさせた。天から降ってくる岩の槍。速度はそれほどでないにしてもその巨大さは厄介だろう。




