召喚者は究極自由人！

PW“飛び越せ、ノレッセア学園！(仮)”

流石に大休憩3《怠い・暫定》

「――い……ッ!?」

　身体全体に引き攣る様な痛みを覚え、フェナンの意識は急上昇した。空は暗く、赤い月が浮かぶ不気味なシチュエーション。痛む身体を無理矢理起こして、周囲を確認すれば、真っ先に映ったのは姉の顔だ。

「ようやく起きたか」

　目を瞑ったままのフェルタが言う。その姿に彼女は思わず息を呑んだ。全身傷だらけなのもそうだが、姉が本気で回復を図っている様子なのが解ったからだ。

　かなり消耗を強いられたらしいのが、妹である彼女には直ぐ解った。