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当然、二回戦目・VSフェルタ3《遅番マン2・暫定》
――コイツ、先行して行った挙句、物の見事に操れてたモンだから苛ついてるな……。
さながら憂さ晴らしの喧嘩。今の現状をユーリはそう推測した。そうした思考をする中でも、拳のぶつけ合いと斬り合いは続いている。ただ、どちらもパフォーマンスが落ちてきており、意識がふと逸れてしまうのも仕方ないことだった。
本気の打ち合いならその隙を突かれて当に倒れているだろうに。ともすればフェナン以上の泥仕合ともなる喧嘩は、まだまだ終わりそうもなかった。




