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ハァーイ、ユーリィ……・VSフェルタ5《眠眠・暫定》
「――――」
「――――!」
ラッシュの果て。数の暴力で何とか押して、ようやく、ようやくまともな一撃を当てられた。ぐらりとフェルタの身体が揺れて、たたらを踏んで後退する。続けて攻め込みたい所ではあるが、ユーリの身体にも負担がかかっている。
精々が防御を固め、相手の様子を油断なく警戒するくらいしか出来ない。
「…………」
殴れた頬へ手を当てながら俯くフェルタ。思いっきり殴ってから言う事ではないが、女性にして良い攻撃ではない。
――まぁ、それでたたらを踏む程度のダメージしか負っていない彼女も彼女であるが。




