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ハァーイ、ユーリィ……・VSフェルタ2《遅番マン3・暫定》
「――クソッタレ! 冗談じゃねぇ!!」
毒づきながらもユーリはフェルタと対峙を続ける。
幸いながらも、彼女とは何度も訓練と称してボコボコにされてきた。その中で、幾つか対処法を編み出している。言わば、“剣士殺し”とでも言うべき技を。
繰り出してくる上段――剣の腹を拳で叩いて逸らす。カウンターで拳を放つも、逸らしたハズの剣が地面に叩きつけられる直前にピタリと止まり、無理矢理動いて逆袈裟斬りようになってユーリを襲う――いや、襲おうとした。
カウンターで放った拳がフェルタの肩を打ち抜いていたからだ。近接攻撃と言う動作を行うに当たって、肩の動きを阻害されてしまえば、封殺できる。




