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次なる悪夢・VSフェナン5《読書マン4・暫定》
(――今比べだッ!!)
困った時は力尽く! ――あまり良くない考えなのは解っているが、ユーリにはそれが性にあってると感じた。ギリギリもギリギリ。薄皮一枚、目隠ししての綱渡り……。土壇場、正念場。人としての真価を問われるそんな場面。だからこそ、燃える。逆境――それがユーリの感覚を研ぎ澄ます。
「人間砲弾だ!!」
ドンッと、地面から突き出した岩の柱に押されて飛ぶ。先ほどからフェナンの斬撃が当たっていて、岩の装甲がガリガリと削れていくのを感じる。しかし、削れた先から岩を生成してけば、ギリギリ、防御は間に合う。




