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異世界に来たら頻繁に死にかける件について2《遅番マン2・暫定》
「この度はー、とんだー、御迷惑をー」
深々と謝罪するイルドゥニーカの顔がユーリへと急接近する。
――どう言う事かと説明すると、未だ身体を動かせないユーリを彼女が膝枕している最中。そんな状態で頭を下げれば顔の距離が近付くのは当然のこと。
「あー……大丈夫だ。問題ない」
流石に至近距離に美人の顔や柔らかそうな唇が近付けばユーリとて緊張せずにはいられない。首を傾けて逃れようとするも、動けないので視線を逸らすのが関の山だった。




