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合流不可……であるならば5《読書マン2・暫定》
「先に行くぞ? フェナンはビビりだからな」
『あっ、おい!』
可能な限り安全性を高めようと考えている内に、痺れを切らしたのだろう。フェルタはそう言ってレイラの呼び止める声も無視して歪みの穴へと飛び込んでいく。
「一応、連絡係でこっちに誰か残して置きたいが……」
唖然と見送ってから、ユーリが『どうする?』と、レイラとヨウラへ視線を向けるが――役割を持ち出せば、適材適所を当て嵌めるしかない……となれば。
『……オレが残るしかねぇな』




