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騒動ってのは簡単には終わらない3《寝不足マン・暫定》
「クソッ! 呑み込まれちまった……! レイラッ、ヨウラッ!! 探知できるか!?」
「……やる」
『おう!』
「――地面割ってみるか?」
「フェルタは待機だ!」
「……ふん。やるなら早くしろ」
救助は間に合わなかった。如何なる原理なのか、フェナンやイルドゥニーカを飲み込んだ“力”は問答無用な引力を持つ蟻地獄とも言えるものだった。引き上げようとする力がまるで作用しなかったのだ。
――と言うより、関係ないみたいだった。
既に吞み込まれると言う事象は決定事項で、変更は受け付けない――そう突っぱねられたような……。




