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死者の国――かも?5《遅番マン・暫定》
一行が屋敷の近くへ辿り着いた時、『あぁ、やっぱり』と心が一つになった。
「うおぉぉぉりゃぁぁぁぁッ!!」
解りやすい白骨死体……所謂、スケルトンと呼ばれるようなモンスターの群れが宙を舞う。何度も、何度も。ちなみに、このノレッセアにモンスター、魔獣と呼ばれるようなファンタジーな生物は居ない。
居るのは“変質生物”。この世界の生きとし生ける全ての生物は“祝福”が与えられるからして。モンスター的な見た目のモノは“祝福”によって“変質”した生物である。
ただし、宙を舞うスケルトン的な存在は、“精霊”と言うか“眷属”の一種であり、死者が直接そうなった姿ではない。




