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夏休みの終わりに・ヨーハ《深夜勤務マン2・暫定》
「む、むむむー」
ヨーハ・ヨーハは落ち込んだ。最近、影が薄くなっている様な気がする。まぁ、現実的に言えば、面子が増えて活躍が他に持っていかれてしまえば話題に上がらず、その他に埋没していってしまうのは悲しいかな、当然の話。
けれどそれが嫌だから落ち込むし、悩みもする。諦めてしまえばそこには何も残らない。
「どうするのがいいんでしょう?」
思わず漏れてしまう弱音。現状、ユーリの力になれる様子が自分にはない……と言うの卑下しすぎだろうか? しかし、自身に戦闘能力はないし、得意分野の情報収集能力だってあちこち飛び回って現地で聞き込みできると言う噂のルシアンの方が――と思ってしまう。
勿論、客観的に言えばどちらの能力も有用である事には違いない。




