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夏休み最後のイベント?4《爆睡マン・暫定》
――ノーレは、何処行った?
脳裏へ不意に浮かんだ言葉にユーリは青褪めた。忘れていた。ああ、それはもう、正しく。
「?」
ふと青い顔で見られた彼女が首を傾げた。ああ、ノルキアーレは此処に居るとも。じゃあ、ノーレは?
(アイツは今、何処に居るんだ?)
ユーリは霧が晴れた様な感覚の中で、状況を把握しようと努めた。冷静に、と言うのは難しい。まさしく、まさしく、忘れ去っていたからだ。記憶の中から。
それは宿泊学習の前、テスト期間よりも前のこと。
――ノーレと言うノルキアーレに瓜二つの少女を保護した事にある。




