3298/3980
仲間を増やせ・悪巧み版!3《深夜勤務マン2・暫定》
『西の方で色々と忙しかったのだけど……まぁ、それは貴方もそうでしたわね』
「知ってたのか?」
『ご機嫌でしたわよ? あの女帝』
呼び出しに時間はかかったものの、応じて現れたルシアンはある種の同情さえ浮かべて気の毒そうにユーリを見た。ご機嫌だったと聞かされれば、ユーリもまた苦笑で返す他ない。
『……それにしても、先代方も居るんですって? どうしてそんなことに?』
「それはまぁ、成り行きとしか言いようがないんだがな……」
ずいっと近付いて来たかと思うと、ルシアンはユーリの耳元へ口を寄せて呟く。
問いに関しては本当に成り行きでしかない彼からすれば、やはり苦笑を持って答えるしかなかった。




