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悪巧みを開始してみる?5《爆睡マン・暫定》
「――」
「ん? どうした?」
『他の女と渡りをつけれてくれ』と言う割と最低な相談をされたノーレのジト目がユーリを射抜くのは仕方がないことであった。しかし、『ふむ』とノーレは顎に手を当てて考える。これはチャンスなのではないか、と。
俗っぽく言えば、これは好感度稼ぎのイベントである。ましてや、一番最初に頼って来た相手が自分ともなればここで成果を上げれば好感度爆上がりは間違いないだろう。
紛れもない捕らぬ狸の皮算用である。が、ユーリは彼女が執着を示す稀有な存在。であれば、その心が自分へ向かう様に出来る機会は逃したくない事でもあった。




