3261/3980
もう一組の旅行者達《読書マン2・暫定》
――ユーリ達が西方との国境から弾丸特急で学園方面へ戻っている頃。
「あらー? 何だか西の方がー、騒がしいー、ですねー?」
「……」
ユーリ達の足取りを追っていたノーレの後ろを『旅のー、お供ですがー、何かー?』と、言わんばかりの当然さで二代目四姫“イルドゥニーカ”が付いてきていた。
これは単純に彼女がノーレを心配してついてきただけで、他意はない。実際、ノーレはノーレで彼女の存在に助けられている部分もある。加えて、単純に強い。更に言えば、相性は最悪。可能であれば敵に回したくないので、好きにさせている部分が大きかった。




