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逃げ切り大成功!《変則勤務マン・暫定》
「良し! 今の内に距離を稼ぐぞっ!」
『応よ! 精霊達に目くらましを頼んでおく!!』
『はいはーい。ヨウラ様、行きますよー?』
「……うん」
盛大に吹き飛ばしたアデルト・カルヴァンにさっさと背を向け、ユーリが地面を凍らせて滑ってくる。
ツッコミたい気持ちはありつつも、レーレは闇精霊を召喚し、アンネータンはヨウラと一緒に岩を操ったり、シールドを張って閉じ込めたりと妨害工作に忙しい。
「ついでにこいつも……喰らいやがれッ!!」
ユーリもまた習得したばかりの氷の力を解放し、視界に入る地面を凍らせておく。アデルトならともかく、部下はこれで簡単には追って来れまい。




