3246/3980
後ろに向かって前進だ!《眠眠・暫定》
「――行ったよな?」
「大丈夫だと思う」
「気紛れで戻ってきませんように……」
「……ように」
窓を恐る恐る覗き込んで確認する四人。ユーリとカーニャ、ヨーハは祈りのポーズを取り、何故かヨウラがその真似をしていた。
「ジェミカ相手だと保証できないな」
「だね、姉者」
「全くです」
その後ろでは歴代四姫の三人が苦い顔で話し合っていた。
コルヴェイ王の忠実な部下である彼女達は幾度となくジェミカと対峙した事がある。それこそ、十数年の付き合いと言って良い。切りたくてしょうがない腐れ縁ではあるけども。




