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無我になる2《うぇーい2・暫定》
極限の集中状態。或いはそうとすら認識していないのかも知れない。
最善の最適解。拳の先に“見えざる外装”を螺旋状に集中展開。その形状はさながら――と言うか、ドリルそのまま。目的も役割もまた同じ。
――ギュィィィンッ。
音はなくとも知っているならばそう錯覚するほどの高速回転を持って、ドリルは唸りを上げた。
本来の“見えざる外装”は身体能力を引き上げる“強化外骨格”であって、武装そのものではない。“見えざる外装”からの延長線上で武装を付けたしたりはするが。




