3208/3979
プチ世界の終末3《遅番マン3・暫定》
「ふむ」
ジェミカの余裕は消えなかった。確かに、初代四姫の二人と、二代目四姫の力は脅威だ。
ただし、それだけのこと。
伊達に西方を統一している女帝ではないのだ、彼女も。
死線や修羅場など呆れるほどに潜り抜けて来て、今此処に立っている。
古強者である三人をメインで相手にしながらも、その後ろで馬車の護衛をしている二人――男の方を観察する余裕すらある。
「相変わらず溶けないんだがこの氷!?」
「良いからちゃっちゃと片付けなさいよ!!」
「壊すにしても硬すぎるんだよこれ!!」




