突然の世界観解説コーナー第二章編その1
き、聞いてくれ…………。本編はちゃんと書いてたんだよ?
でも急に腹痛が襲ってきてさ…………。風邪をうつされたのか喉も痛いし…………。
そんな訳で集中力が切れたので、今回は世界観解説で勘弁しておくんなまし!
キサラの村について
概要
第一章、クヴォリアの地下奴隷市場にて捕まっていたルガーナ、ガルティ姉妹の故郷。
場所は大陸南方と東方の境界線上にある山奥で、村人は百人程度、その全てが亜人種(※)である。
また、村人の殆どには“英雄キサラ”の血が流れており、村に住む者は姓が全て“キサラ”。
基本的には外界から人を入れないが、迷い込んだ者、街と繋ぎのある商人などは例外。それは英雄の力が悪用されるのを恐れての事らしい。
※キサラの血が影響しているのか、彼の妻達が獣系亜人種だった事から、その血が広まっていくにつれて祝福もまた遺伝していった。
英雄キサラ
五百年前に起きた大陸最大の戦争“ノレッセアの審判”にて召喚された勇者。
地球の日本出身(武蔵ノ国)で本名は季沙良源次郎。
キサラ村の住民と、里見咲生の遠いご先祖様である。
当時、戦争に巻き込まれたキサラ村(当時はヘイヴラルと言う部族の集落であった)が、自分達の土地を守る為に村の少女を生贄として呼び寄せた戦力――――それが源次郎。
結果として源次郎は村を救い、そのあり方を変え、“ノレッセアの審判”を戦っていく事になるが…………それはまた別のお話。
重要なのは彼の残した血が咲生をこの世界に導いた事と、彼女に宿った祝福が源次郎と同じだという事である。
統治者
キサラ御三家と呼ばれる村を統括する存在がある。
これらは“巫女”、“ツルギ”、“守人”の三家から構成され、その祖先は英雄キサラの正妻であり仲間として戦ったヘイヴラルの少女達。
英雄キサラから一番寵愛を受けたのは“巫女”であるが、正妻の中でも一応の序列があり、“ツルギ”、“守人”、“巫女”の順。この事から、一応の決まりとして“ツルギ”をキサラ本家、その他の二家を分家と呼ぶ(※)。
※あくまで村を統括する為に形式的な序列が必要だったのであって、当時、現在共にそこに遺恨や争い、もくろみなどと言った黒い要素は無い。
ルガーナとガルティは“ツルギ”、クーネットは“巫女”の出身。“守人”は現在未登場である。
御三家の役割と詳細
“ツルギ”
村を守る為に戦っていた警護団の棟梁をこう呼んでいた。
現在でもその役割を引き受けている他、村の外へと狩りや、薬草などを収集する遠征も“ツルギ”の役目。
一番表立って活動する事から、当時は村で一番発言力があった勢力である。
“巫女”
勇者召喚の際に生贄にされた少女が始祖。召喚儀式の代償請求に襲来した死神や、村を襲う悪意から自分を守り、生かしてくれた源次郎に恋をして、それ以来献身的に彼に尽くした。
お守りの製作や、無事を祈って祈祷を毎日欠かさず行った事から“巫女”の称号を与えられている。
現在もその役割を担っており、生まれてくる子の無事を願って祈祷したり、遠征に出かける“ツルギ”の安全祈願、村を訪れた外界の人間の身を清めるなど、様々な仕事がある。
言ってみれば雑用で、御三家の中では一番序列が下であるが、英雄キサラの支えとなったと言う意味では一番の功労者。
“守人”
村を守るもう一つの警護団。
周囲の探索、鳴子や迎撃用のトラップを仕掛けるなどの裏方担当。
戦闘の際には弓を使って“ツルギ”のサポートを行っていた。
現在でもその役割は変わっておらず、“ツルギ”が遠征に出ている間は彼女等が村を守る役目を一手に引き受けている。
明日は更新頑張るゾット!