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お転婆龍姫は認められたい《お出掛け・暫定》
カズラクロウスは落ちこぼれである。
――王の系譜として生まれたにしては……だが。
しかし、王の部下や民に勝っていた所で意味はなく、一族の中で最弱である事実は変わらない。
姉はともかく親である王はその弱さをいつも嘆き、カズラクロウスを詰る。
最も強い者にそう言われて彼女がそのまま何もしないはずがない。
負けず嫌いと言う点では彼女は誰よりも勝っている。才能などなくとも、己の力が平凡の域をでなくとも。
ひたすら挑み、地を舐め、それでも立ち上がってきた――勝つことはやはり出来なかったけれど。




