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斬っちゃった《遅番4・暫定》
試製龍剣……安直に“トライアル”と名付けたナイフを、あーでもない、こーでもないと振りつつ、身体に馴染ませていくユーリ。
始めはブンッ、ブンッ――と、振り回すだけの音もいつしか、ビュッ、ヒュッ!
鋭く速く、獣みたいな粗削りな動作であるものの、野生本能染みた戦闘方法が確立されていく。
そういう点ではシミズ流は相性がいいと言える。型なんて堅苦しいものに拘る事はなく、『生き残る為になんでもやれ』がモットーの我流も我流。
戦乱の時代を生き抜く為に個人が磨き続けた技。歴史に名を残す機会も全くなかったこの技が、何の定めか生き残りユーリへ伝わった……。全く持って、奇縁である。




