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諦めとは無縁の者達《遅番3・暫定》
「オラァッ!」
『ふんぬっ!』
ぶつかり合う互いの右拳。
容赦などなく、手加減をする余力もなく、向ける一撃は全力にして必殺。
「チッ」
『いっ!?』
人間であるユーリの拳は、まるでトラックと衝突とした人体みたいにぐしゃぐしゃに。
即座に発動させた“生命神秘の気”によって修復と進化を即時完了させる。骨はより太く、硬く。筋肉もミチミチと音を立てて密度を増す。
――しかし、これではそのうち頭打ちになるとユーリは確信した。
痛覚はとっくに麻痺させてある為に問題ない。負傷に躊躇うような精神はとっくに投げ捨ててもある。故に何度でも修復するのは良い。
ただ…………進化はその内に限界が来るだろう。




