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巨獣大戦《深夜勤務5・暫定》
『――待て』
『……』
ビリビリと森全体を揺らす声に応える形で、上空を通過しようとした影が止まる。
――と言っても、声の主が放った威圧に気圧された訳ではない。
一応、話くらいは聞いてやるか――そう言った上からの目線。
現に彼等の立ち位置も、力も、次元がまるで違う。
空に鎮座する強者と、地を這う弱者……。悲しいかな、この構図は残酷なまでに現状を表していると言えた。
されど――地の弱者も黙っては居られない。
招かれざる客を素通りさせたとあっては湖の主の名に恥じる。




