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食べられないもの《深夜勤務5・暫定》
「なぁ、レーレ」
『あん?』
「これは食えるのか?」
森の中、食べられる果実や山菜の知識を伝授されながら進む。
そうしていると、ユーリがレーレに声をかけた。その手には掌大ほどのトカゲ。
――ただし、その背にはふわふわの羽が生えており……身体には薄っすらと光を纏っていたが。
『…………』
思わず口に加えていたミントっぽい植物の茎をポトリと落とす。
愕然とした表情の彼女とは違って周囲の反応は薄い。それもそのはず。
「? ユーリ、アンタ何も持ってないじゃない」
「――は? いるだろ、此処に」
「はぁ?」
ユーリとカーニャの会話が全てだ。




