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彼を見ている人々《深夜勤務1・暫定》
始まったお茶会。貴族令嬢達は二の轍は踏むまいと、先ずは見に徹していた。
本命であるユーリは後回しにし、されどお茶会を楽しむべく、他の参加者と談笑し、出された料理を軽く摘まんでいた。
――いや、人数が増えてしまい規模が大きくなった事でお茶会と言うよりも立食パーティーになってしまっているのは最早突っ込むまい。
そんな訳で、今回の主役とも言うべき殿方の動向をつぶさに観察しながら時を待つ……。
「こんにち……わ」
「ああ、図書室の御令嬢。パーティは楽しんでおられますかな?」
「う、うん? いつもと、違うね。喋り方……」
お付きのヨーハやフェリル姉妹が離れた瞬間を狙ったのは大人しめのドレスに身を包んだ女生徒だ。




