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公爵令嬢の謝罪《深夜勤務2・暫定》
事態が動いたのが放課後になってから。
『おい、ユーリ。ちょっとこっちこいや』
「何だ先生? ……手紙?」
ホームルーム終了後、ちょいちょいとレーレに手招きされて寄っていけば、そっと渡されたのは手紙だ。
確りと蜜蝋で封がされている格式の高そうなやつである。
「これは……公爵家の紋章ですね。ステア様からですか?」
自然と後ろについてきていたヨーハが蜜蝋に刻まれた紋章を見て差出人を特定した。
聞き耳を立てていたノーレが『やはり』と目を細める。動くなら放課後だと思っていたのだ。




