前へ目次 次へ 1823/4096 とある一般人の視点から《深夜勤務4・暫定》 「はぁ……今日は雨かぁ……」 窓を叩く雨音を聞きながら少女は溜息を吐く。 表情には憂鬱が張り付き、椅子に座ったまま不満気に足をプラプラさせる。 此処は彼女の自室。そして彼女は何の変哲もない王都民。 実家はグレッセ王都にて宿屋を経営。歴史は浅く、規模も大きくはないが、値段は王都にしてはリーズナブルで懐に余裕のない冒険者などが重宝する人気店でもある。 そんな宿屋の娘は看板娘として日々笑顔で接客に勤め、評判は上々。