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雨の日を歩こう《深夜勤務3・暫定》
「――まぁ、そうなるよな」
ザーザー降りの王都のを歩く人影は少ない。
傘の様な雨具はなく、せいぜいが合羽に近い耐水性の外套を羽織った商人や、依頼を受けたのかはたまた報告に向かう冒険者が数名見られる程度。
かく言うユーリもその一人で。学生寮で合羽もどき外套を借りて、街を歩いている。
こう言った科学文明や、それに基づいた技術革新が起こっていないファンタジー世界ならでは光景を見ながら、静かな時を過ごしていた。
地球では雨が降っていようが車の交通はあるし、徒歩だろうと仕事があれば傘をさして出勤せざるを得ないだろう。




