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付け狙う影?《深夜勤務1・暫定》
ある日の放課後。
「…………付けられてるな」
夕暮れの街を珍しく一人で歩いていたユーリが、その気配に気付くのも当然である。
相手は学院から彼を追って今まで後を付けてきており、何と言うか…………杜撰なストーキングだった。
まず、足音が大きいし、特に意識しなくてもその騒がしい気配が感じられている。既にその時点で残念なのに、こちらが振り向く度、視界に入りそうになると隠れようとするのだが……ワンテンポ遅い。
今もワザとらしく足を止めて背後を見れば――――隠れようと慌て、路地へ身を隠す瞬間を捉えてしまうほどのお粗末である。




