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セレイナ姫の悩み《遠征・暫定》
「――カーネスにはああ言ったけれど……心配ね」
公務を終えたセレイナが自室(学生寮の)に戻ってきて最初にした呟きは溜息交じりであったのもしょうがないこと。
護衛であるカーネスを無意味に不安がらせまいと配慮したものの、胸の内を曝け出すのなら彼女もまた安心は出来ていなかった。
こうして護衛である彼と離れて初めて彼女は“姫”としてではなく、“セレイナ”個人として振舞う事が許される。
――最も、カーネスとは別の部屋であるが、同室には同性の護衛が居るのだが……。




