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カーネスさんの憂鬱《お出掛け・暫定》
「…………ふぅ」
「――カーネス」
「ハッ、何でしょう姫様?」
「47回目よ」
「はい?」
「溜息」
「……すみません」
姫とその護衛の休日は忙しい。
平日こそ学生寮で過ごす彼女等(部屋は普通に別々)だが、学業が休みである以上、本来の王族としての仕事をせねばならない。
故に今二人は姫様の執務へと籠って作業中――――カーネスの仕事は護衛なので書類仕事は手伝えていないのだが。
ともかく、先の会話の通り、作業に参加していない彼は実に注意力散漫状態であった。




